〜クロノ&シロロのポップだけど真剣な対話付き〜
🌙 序章:きらびやかな“副業”の裏側に潜む影
シロロ「ねぇクロノ、最近“せどり”ってよく聞くけど、なんか簡単に稼げるって本当なの?」



「うん、確かに“副業ブーム”の中で注目されているけど、実はその裏には、知られざる“闇”も潜んでいるんだ。」
インターネットとスマホがあれば誰でも始められる——
そう言われて一時期、せどりは“夢の副業”として脚光を浴びました。
でも、2020年代半ばの今、その実態は大きく変化しています。
一部では買い占め・転売問題が社会問題化し、他方では情報商材や“初心者狩り”のようなトラブルも増加中。
今回は、そんな「せどり業界の光と闇」に焦点を当てて、現状・構造・今後の展望を分かりやすく解説していきます。
ちょっとポップに、でも本質的に。クロノとシロロがナビゲートします。
第1章:背景事情 – なぜ“せどり”が流行ったのか



「まず、“せどり”の基本から押さえようか。」



「うん、せどりって古本屋さんのイメージだったけど、今は色んなジャンルがあるんだね!」
“せどり”とは、商品を安く仕入れ、別の場所で高く売って利益を得る物販ビジネス。
元々は中古本やCDから始まりましたが、現在では家電・おもちゃ・コスメ・食品など、ジャンルは多岐にわたります。
流行の主な要因
- コロナ禍とネット化の加速:在宅時間が増え、スマホで仕入れ・出品ができる環境が整備。
- 初期費用の低さ:大きな資金がなくても始められる。
- SNS・YouTubeの影響:成功体験を発信する人が増え、「誰でもできそう」と感じる人が増えた。
こうした環境が整った結果、せどり人口は急増。
しかし、それが同時に“飽和”と“トラブル”を招くきっかけにもなったのです。


第2章:せどり業界の“闇”とは?



「闇って言われると、ちょっとドキドキするね…」



「そうだね。でも事実を知ることは、健全にビジネスをするために大切なんだ。」
① 買い占め・高額転売の問題
- 人気コラボ商品や限定アイテムが発売直後に買い占められ、定価の数倍で転売される。
- ある方のコラボカップ麺が定価300円から2000円に…なんて例も報じられています。
→ 消費者が定価で買えず、“転売=悪”というイメージが定着。
② 情報商材ビジネスの横行
- 「せどりで月収100万円!」などと謳う高額スクールや講座。
- 実際には再現性が低く、返金も難しいケースが増加。
→ “初心者狩り”とも呼ばれ、消費者センターへの相談も増えています。
③ 収益性の低下と競争過多
- ライバル増加・仕入れ価格上昇・送料や手数料の高騰で、利益率が圧迫。
- 「昔ほど稼げない」「むしろ赤字」という声も少なくありません。
④ 税務・法規制・モラル面のリスク
- 転売収入が一定を超えると確定申告が必要ですが、無申告でトラブルになる事例も。
- 「限定品を買い占めて転売する行為」は社会的にも非難の的に。
第3章:闇が生まれる構造的な理由



「問題の背景には、単なる悪意ではなく“仕組みの歪み”があるんだ。」



「構造的な問題かぁ…なるほど〜。」
① 需要と供給のギャップ
- 限定商品は“欲しい人>供給量”になりやすく、その差を狙うのが転売の基本構造。
- SNSの拡散力がそのギャップを一気に広げてしまう。
② 誰でも始められる=誰でも失敗できる
- 参入障壁が低い分、知識や経験が乏しいまま始める人も多い。
- “稼げると思って始めたのに、在庫で赤字”という事例も。
③ 情報格差と心理操作
- SNSやYouTubeで「稼げた話」だけが強調され、“現実的なリスク”は語られにくい。
- 情報を鵜呑みにした初心者が、ビジネスというより“ギャンブル的なせどり”に走ってしまう。
第4章:これからの“せどり”を読み解く



「でもでも、希望はあるんだよね? クロノ!」



「もちろん。せどりは進化し続けている。正しくやれば、まだ十分チャンスはある。」
① “プロ化”とデータ活用が鍵
- 仕入れ先を多角化し、在庫回転率や市場データを分析する“プロせどらー”が増加。
- 感覚的ではなく、数値でリスクと利益を管理する方向に進化しています。
② ニッチ市場へのシフト
- 大衆商品では競争が激化。
- 代わりに“マニア向け”“専門ジャンル”など、ニッチ商材への参入がトレンドに。
③ 法・制度の強化
- メルカリやAmazonなどでの転売規制が強化。
- 税務追跡の精度も上がり、“グレーな商売”は通用しにくくなっています。
④ ハイブリッド化・上流化
- せどり+輸入/メーカー取引/自社ブランドなど、物販の“次のステージ”へ移行する人も増加。
- “転売”から“事業”へとシフトする時代に。
第5章:始める前に押さえておきたいチェックポイント



「せどりを始めるなら、勢いよりも“戦略”が必要だよ。」



「うんうん、勉強してから動こう!」
✅ 仕入れ前のリサーチ必須:需要・価格変動・回転率を分析。
✅ 情報商材に注意:高額スクールは内容・実績・リスクを確認。
✅ リスクとコストを冷静に:送料・返品・保管費・アカウント停止リスク。
✅ 税金・ルールを守る:確定申告・領収書管理を怠らない。
✅ ビジネスとしての意識:長期目線で仕組みを作る。
🌅 終章:ポップに見えて、リアルな世界



「うーん、せどりって思ってたより深いね…!」



「そう。簡単そうに見えて、実は情報・戦略・倫理のすべてが問われる世界なんだ。」
せどりは決して悪ではありません。
正しく知識をつけ、誠実に取り組めば、立派なビジネスとして成立します。
けれど、「楽して稼げる」という幻想に飲まれた瞬間、それは闇に足を踏み入れることになるのです。



「じゃあ私は、欲しい人にちゃんと届くビジネスがしたいな〜♪」



「うん、それが一番健全で、長く続く道だよ。」
“せどりの闇”を知ることは、ビジネスの光を見つける第一歩。
あなたがもしこの世界に足を踏み入れるなら、情報に踊らされず、確かな目で進んでください。
それが、ポップに見えてリアルな「せどりの真実」です。
クロトとシロロの雑談「バイトの闇」



「クロト〜、バイト先で“責任感”って言われたんだけど…責任ってどこで売ってるの?」



「それは、自分の中で育てるものだよ。」



「えっ、種から!?」



「そうそう、経験という肥料で大きくなるんだ。」



「でも、育てすぎると疲れちゃうね…」



「うん、時々は“水やり休み”も必要さ。」



「なるほど〜!じゃあ今日は“無責任デー”にしよっ♪」



「ほどほどにね、シロロ。」
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